五島列島キリシタン物語 地元新聞社が発行している生活情報誌ライターの旅日記お届け
この5つの日間で、海に沿った小さな町を歩いて、キリシタンが過ごした生活空間を体験することになりました。彼らは、長い歴史と文化、そして現代でも残っている神と信仰の力に対する強い関心を持っています。
旅行の最初の日に、上五島の中ノ浦教会から下五島の奈留島に到着しました。中ノ浦教会は、高台に位置し、美しい白亜の教会で、ガスパル・ダ・ローシュが治療のために長崎を訪れた際、大浦天主堂でプチジャン神父と出会ったという逸話があります。
海上タクシーの中で、キリシタン洞窟を見つけたときに驚いたのでした。ここは奥行き50m、高さ5m、幅5mの文字通りの洞窟で、かつて迫害を逃れるために信者が3ヶ月もの間身を潜めていた場所です。教会建築としては珍しい高床式になっているのは湿気と雨への対策である。
海上タクシーの中で、船頭の坂井好弘さんが不意に「私は370年間信仰を守るかくれキリシタンの大将なのです」と話し出して仰天したことで、きれいに映っていた景色は、ここまで来てから初めてだった。彼は現在は40人ほどいる信者の9代目の大将で、クリスマスや復活祭など儀式がある時には自宅に信者を招き、皆で祈りを捧げるのだとか。その時に振る舞われる食事は坂井さん持ち。「大変だけど、先代である義父が大将だった時には300人ほどの信者がいて、もっと大変だったと思う。人に尽くせば神様が私を守ってくださると思うから『損な役回りだな』という発想はないなぁ」と微笑む。
その後は奈留島世界遺産ガイダンスセンターで江上集落について学ぶことになりました。この集落は18世紀末から19世紀初頭に外海(長崎市)から移住してきた潜伏キリシタンたちによって築かれており、時折吹き付けてくる北風が冷たい。
五島列島の中でも特に苛烈な拷問を受けた島で、「牢屋の窄」がその代表ともいえる弾圧を経験した。ここに建つ「旧五輪教会」は、その時生き残った信者たちによって建立された教会なのだという。大浦天主堂に次ぎ、日本で二番目に古い教会堂である。
このツアーは終了しましたが、五島ならではのグルメスポットと話題のリゾートホテルを紹介して旅を終わりにしたい。
この5つの日間で、海に沿った小さな町を歩いて、キリシタンが過ごした生活空間を体験することになりました。彼らは、長い歴史と文化、そして現代でも残っている神と信仰の力に対する強い関心を持っています。
旅行の最初の日に、上五島の中ノ浦教会から下五島の奈留島に到着しました。中ノ浦教会は、高台に位置し、美しい白亜の教会で、ガスパル・ダ・ローシュが治療のために長崎を訪れた際、大浦天主堂でプチジャン神父と出会ったという逸話があります。
海上タクシーの中で、キリシタン洞窟を見つけたときに驚いたのでした。ここは奥行き50m、高さ5m、幅5mの文字通りの洞窟で、かつて迫害を逃れるために信者が3ヶ月もの間身を潜めていた場所です。教会建築としては珍しい高床式になっているのは湿気と雨への対策である。
海上タクシーの中で、船頭の坂井好弘さんが不意に「私は370年間信仰を守るかくれキリシタンの大将なのです」と話し出して仰天したことで、きれいに映っていた景色は、ここまで来てから初めてだった。彼は現在は40人ほどいる信者の9代目の大将で、クリスマスや復活祭など儀式がある時には自宅に信者を招き、皆で祈りを捧げるのだとか。その時に振る舞われる食事は坂井さん持ち。「大変だけど、先代である義父が大将だった時には300人ほどの信者がいて、もっと大変だったと思う。人に尽くせば神様が私を守ってくださると思うから『損な役回りだな』という発想はないなぁ」と微笑む。
その後は奈留島世界遺産ガイダンスセンターで江上集落について学ぶことになりました。この集落は18世紀末から19世紀初頭に外海(長崎市)から移住してきた潜伏キリシタンたちによって築かれており、時折吹き付けてくる北風が冷たい。
五島列島の中でも特に苛烈な拷問を受けた島で、「牢屋の窄」がその代表ともいえる弾圧を経験した。ここに建つ「旧五輪教会」は、その時生き残った信者たちによって建立された教会なのだという。大浦天主堂に次ぎ、日本で二番目に古い教会堂である。
このツアーは終了しましたが、五島ならではのグルメスポットと話題のリゾートホテルを紹介して旅を終わりにしたい。