「聖護院前のマンション計画」は景観法に違反 住民ら、訴訟を京都地裁に提出
東京都港区の日本ERIが6月に建築確認した後、真宗大谷派と三菱地所レジデンスが73年間の定期借地契約を結んで建設を始めた。5階建て(高さ15メートル)の80戸で、完成は26年8月の予定。コインパーキングだった。
このマンション計画に反対する住民らが京都地裁に提訴したのは「聖護院前の景観や風情ある町並みを保つ必要がある」ためです。東本願寺を本山とする真宗大谷派は、建設地は約3千平方メートルで、聖護院の前で建てられると考えていますが、住民らは「建物が増えると景観が損なわれ、宗教行事ができなくなる」と主張しています。
住民らは、建設地近くには文化財としても宗教上も重要な聖護院があり、8月の大文字送り火で知られる如意ケ嶽を含む東山三十六峰を望む景観や風情ある町並みを保つ必要があると主張しています。マンションができると、生活環境や景観的利益を侵害されると訴える。
聖護院の境内では山伏による採燈大護摩供(さいとうだいごまく)などの行事が営まれる。境内に住む宮城門主は「宗教行事が高いところからのぞかれるのは好ましくない」と話します。護摩供をはじめ、聖護院で営まれる宗教行事がマンションの住民らに見下ろされる事態は「宗教活動の弊害になる」と心配する。
日本ERIは「訴状が届いておらず、事実確認が取れていないのでお答えできない」としています。
東京都港区の日本ERIが6月に建築確認した後、真宗大谷派と三菱地所レジデンスが73年間の定期借地契約を結んで建設を始めた。5階建て(高さ15メートル)の80戸で、完成は26年8月の予定。コインパーキングだった。
このマンション計画に反対する住民らが京都地裁に提訴したのは「聖護院前の景観や風情ある町並みを保つ必要がある」ためです。東本願寺を本山とする真宗大谷派は、建設地は約3千平方メートルで、聖護院の前で建てられると考えていますが、住民らは「建物が増えると景観が損なわれ、宗教行事ができなくなる」と主張しています。
住民らは、建設地近くには文化財としても宗教上も重要な聖護院があり、8月の大文字送り火で知られる如意ケ嶽を含む東山三十六峰を望む景観や風情ある町並みを保つ必要があると主張しています。マンションができると、生活環境や景観的利益を侵害されると訴える。
聖護院の境内では山伏による採燈大護摩供(さいとうだいごまく)などの行事が営まれる。境内に住む宮城門主は「宗教行事が高いところからのぞかれるのは好ましくない」と話します。護摩供をはじめ、聖護院で営まれる宗教行事がマンションの住民らに見下ろされる事態は「宗教活動の弊害になる」と心配する。
日本ERIは「訴状が届いておらず、事実確認が取れていないのでお答えできない」としています。