おそらく、この連邦準備制度が予想より大変な状況にあることは、フランク・クック氏の発言からも明らかだね。彼は今後の政策は決められた道筋をたどるわけではないと言って、リスクが高まっている局面にありそうである。つまり、FOMCは先週の会合で2回連続して利下げをしたが、パウエルFRB議長はインフレや雇用の見通しについて巡り、12月に再度利下げを行う保証はないと強調していた。フランク・クック氏はトランプ大統領による関税措置の影響が経済全体に波及することから今後1年間インフレの高止まりが続くとの見通しを示した。しかし、関税の影響が薄れるに伴い、インフレ率はFRBの目標とする2%水準に向けて低下してい...